霊能者茨城県「石に現われた蛇霊の供養による霊障予防・解消例」正神界の神通霊能者・審神者 正神崇敬会初代会長 笹本宗園のお祓い浄霊-千葉県、柏市、我孫子市、東京都、埼玉県、神奈川県、大阪府、愛知県、熊本県(実例173)

-本話は心霊相談(霊能相談)のご依頼者に正神崇敬会初代会長の笹本宗園が、霊能者として自身の霊能開発に取り組んで初期の頃の古典的な『霊術』を駆使しての事例紹介です。

いくつかの段階をへて『霊術』は、(あらゆる宗教の源流である)古神道の神々様から厚い守護(加護)を賜り、祈願お祓いの強力な浄化力を発揮する正神崇敬会独自の『神法』へと進化を果たしました。

笹本宗園の神の道の教えと『神法』を継承した神通霊能者の現会長の笹本宗道は、使い方によってはもろ刀の剣にもなりかねないそれを、強力なお祓い(浄霊除霊)の浄化力と安定性を両立して発揮し続けられる『宇宙神道の神法』へと昇化させて、悩み相談・心霊相談・病気平癒・運命の改善強化・心願成就の取次ぎに参られる皆様の改善・解消・解決を目的として神に奉職いたしております-

 

 

 

ある日、初めてのご婦人から「先生は運命学のほうが専門の様ですが、霊のことも判る霊能者でしょうか?」というお電話がかかってきました。
「判りますが、どのようなことでしょうか?」と尋ねますと、「石に蛇の姿が浮きだして来ましたので大変気味がわるくてどうしたらよいかと思いまして……」ということです。
私は突嗟のことゆえ即答をいたしかね、また一度現物をよく見なければ如何とも判断し難いので、持ち運び出来ないようなものであればこちらからお伺いするから、持参可能ならば持って来て見せて頂こうと思い、その石の大きさを尋ねました。「小さなものですから持参できます」とのお返事です。私の方の都合がよければ明日早速来訪したいとのことでした。何か大変に心配そうな様子がお話の節々に感じられます。私の方も、翌日の予定は丁度常連の方の二件の予約しかありませんでした。
翌日の午後、そのご婦人がご主人とつれだって来訪されました。大変しとやかな奥様でした。同伴のご主人も紳士的な感じの落ちついた知性的な印象の方です。
私の相談室に招じ入れて対話をはじめました。「どちらからお越しでございますか?」と伺いますと、T市にお住まいであること、ご主人は三宅正司(仮名)さんで、奥様は千代子さん(仮名・56歳)であると自己紹介なさいました。
ご主人は大手筋の会社に長年勤めておられ、今はかなり重責の立場にある方の様でした。話も論理的で、この石にまつわる説明も常識的で誠に自然な語り口でした
千代子さんが大切そう抱えて来た風呂敷包みを開きました。「先生、実はこれなんですが……」と見せられたのが、蛇姿が現われているという件の石です。見れば、少年の手位の大きさの楕円型で、水成岩ではないかと思われる石でした。
私は、早速手にとって石の表面を観察しました。なるほど石の表面の右寄りの一ヵ所に凹部があり、その凹部の中に凸部があって、その輪郭の中が蛇の顔にそっくりなのです。顔の中の二つの眼はこちらをじっとにらみ据えているようでもあり、その下には横に裂けた大きな口を開けているというすさまじい形相なのです。そして顔に続いて頭部、尾部が石の縁に添ってこんもりと盛り上がっており、尾部は石の丸みに添いながら下へ垂れているのです。頭部から始まる身体全体は石の他の部分よりも白っぽくしかもザラザラしていて、それはまるで蛇のウロコの様です。この石全体と蛇姿の現われている部分とは同じ成分でできている同質の石であるとはとても思えません。
「なるほど、蛇のようですね」と私は言いました。千代子さんは、「先生にもやはりそう見えますか」と共感をさそうように合槌を打たれました。ここから三宅さんご夫婦のこの石に関する聊(いささ)か因縁めいた説明が始まったのです。
お話の概要を記しますと、この石は三宅さんご夫婦の家の植木鉢の根元に置き石として敷かれていたもので、以前に知人からこの鉢を贈られたとき既に置石として置かれていたとのことです。
三宅さんご夫妻は植木が大変好きとのことですが、この鉢は特にお気に入りで、お天気の良い日には必ず陽に当てたり水をあげたりして可愛がっていたとのことでした。鉢の管理は日頃家にいる千代子さんのつとめで、必ず毎日庭先に出てあげることが日課になっていたということです。従って、植木鉢の状態は毎日毎日注意深く観察していたというのです。鉢を毎日扱っていれば、当然のことながら、その根元にあるこの石の状態も日々見えるわけです。最初はただの丸い一連の変哲もない石だったものが、いつとはなしに次第に凹凸が生じて来たとのことです。「何かな」と思いながらも当初はさして気にも止めませんでしたが、日がたつにつれて蛇の姿らしいものが徐々に現れ始め、次第にくっきりと浮き彫りにされて来たというのです。
ここでお話の場面を一転しますが、三宅家では数年前に現地へ新築の家を建てて引越してこられました。家は新興住宅地の団地街の中にあります。いわゆる高級住宅地で環境の良い所にあり大手筋の社員が多いという恵まれた土地ということでした。人望のある三宅家のご主人は住民からも推されて自治会のお世話をしたり近隣の人々のために尽力されたりしているという奇特な人です。そういう関係で日頃近隣に住む人々の幸福な生活を守るという問題について関心を持って見守っていました。ところがこの団地街のうち、特に三宅家の周辺を含めて、ある方向に斜線を引いた帯状の土地の区域内の家々に火災が極めて多く頻発したり、事故・災難・」病難が多発しているということが判ったというのです。ここ一年間に、近所の家数軒から失火と思われる原因で火がでているということで、どんなに厳重に注意しあってもまた次にでてしまうというのです。三宅さんの家のまわり、東・西・南・北と二隅を合わせた六軒のとなりの家々にも、ここ一~二年の間に大きな変動、災厄が次々と発生しており、ご主人の死、奥さんの死、離婚、大病、事故など家庭に対する大変大きな打撃、経済的受難を被っているというのです。
物事を深く考える三宅さんご夫婦は隣接する家々の中で自分の所だけは当面無事平穏にすごしているけれど周辺の家の状況をみるにつけ若干の不安感を持っていたところ石に蛇姿が浮かびでてきたことから、これはこの土地に何かの因縁があるのではなかろうかと考え、この石の現象は何かを告げているのではないかと思いめぐらしたということです。そして自分の家であれ、近所の家々のことであれ、大変気懸りになったので、私の所へ因果解きの答案を求めてこられたというお話でした。もしもこの蛇姿の現出が何等かの意味を持っているならば、その原因をつきとめ、然るべく措置して、自分の家にせよ周囲の方々の家にせよ、厄難を解いてもらいたいとの内意をもって来訪されたというのです。そしてこの究明や処置がみつからない場合には、この土地に住んでいることが大変不安であるから奥さんの千代子さんは他へ引越したいということをしきりにご主人に訴えているということでした。
私は、以上の様なお話を承わりながら、昨日千代子さんから電話を頂いたあと予め易占によって鑑ておいた占卦を思いだしながら、心中に答案を求めていたのでした。
私は昨日千代子さんから電話を頂いた直後、「石に蛇姿が浮きだしたことに関する占断」を行ないご神意をあらかじめお伺いしておきました。
得卦は「水電屯の五爻変」でした。象は蛇が少しく姿を現した形で、難にあいやすいことを予告しております。霊的には蛇を殺したために発生した霊障の知らせであり、被害をうけた蛇の怨念のあらわれと読みとれます。これから判断しますと、新興住宅地を造成するために、かつて丘であった土地を削り取って低地に移動し、平坦にする際に、その丘に住んでいた沢山の蛇を殺したことから(事実そのようなことがあったという)、その土地に住んだ人々に怨念として憑依し、数々の災厄を惹き起こしていると判断されるのです。そしてこの丘であった部分の土地に住む人々のうち頼りになる三宅さんの鉢の置石に姿を現わして、その意味を告知したものと考えられます。
私はこの自分の判断を三宅さん夫婦に率直に告げました。三宅さんご夫婦は、「やはりそうでしたか」と顔を見合わせて納得されました。そして三宅さんご夫婦は、「それではこれからどのようにしたらよいのでしょうか?」と尋ねられました。私は得卦からみて、この卦が地雷復になることから、「これは供養を求めています。放っておいてはいけません。まずこれからこの石にでている蛇霊の浄めをしましょう。そのあと更に供養しましょう」と答えました。そして早速蛇石のお祓い浄霊の浄めにかかりました。
私は神拝して、蛇石を左手にのせ、右手でお祓い浄霊をしました。この石に現われた蛇姿はこの地の主と呼ばれる蛇霊に相違ないという直感を得ました。そして一面では愛憐の気持ち、他面では人々が自らの自由の拡張のために加害したことを心に詫びながら土地の司配神に人々の罪を許し給えと祈念しつつお祓い浄霊に努めたのです。
蛇霊のある者はブルトーザーに引きちぎられて死んだであろう。ある者は押しつぶされて死んだであろう。ともかく多くの蛇達の怨念が知らずとはいえ、我がもの顔で振る舞っている侵入者に対してどの様な恨みを抱いたであろうか。人間を中心にみればこの様な蛇霊達を悪くいうかも知れない。しかし時間的経過からみれば土地の蛇達は先住者であり、後発の人間が開発という名で入りこんで来て縄張りを荒らし自分達を殺してしまったわけである。怨恨はつきせぬものがあったであろう。許せ。許せ。地主の神よ彼らを救い給え。私はひたすらに心中に念じ続けたのでした。
蛇石を浄め終わったあと、鉢と石の世話をされた千代子さんにも蛇霊の憑依があるのではないかという予感がありましたので引続いて千代子さんの霊査を行ないました。
霊査に入って十分程経過した時、千代子さんの眼からスーッと二筋の涙が流れ落ちました。私が、「あなたは蛇のご霊様ですか?」と尋ねますと、千代子さんの眼に霊動が強く出て肯定の意思表示と受けとれました。そして涙は更に多く流れ落ちました。
「蛇のご霊様、判りました。これから千代子さんに憑いているあなたをお祓い浄霊してあげましょう。あなたの浄化をお助けしましょう。あなたの意向は占示によって神示を頂いて判っております。供養もして差し上げましょう。だから、どうか今住んでいる人々にこれ以上の災厄を惹き起こさないようにして下さい」私はこのような要旨を語りかけながら、暫くお祓い浄霊に努めたのでした。
そしてお祓い浄霊が終わりました。私は蛇霊に対して天空霊神様より御神授の作法による蛇供養をして差し上げる旨を告げて、一旦鎮まって頂きました。ここで暫く休憩をとり、その間に準備をいたしました。
準備も出来、供養の儀式にかかりました。千代子さんに静座、瞑目、合掌して頂き、私はおもむろに蛇霊に声をかけました。「さあ、蛇のご霊様、準備ができましたよ。あなたの御霊代をつくりました。どうぞこの中へお入り下さい。お入り頂いたあとは三宅家で一週間丁重に供養して頂けますよ。さあさあ、お入り下さい」すると、千代子さんの手が少し動き、千代子さんの体内にいた蛇霊が手を通して御霊代の袋の中に入って行きました。頃合いをみて終了を予告し十の数を数えて封入を終わったのです。そのあと三宅さんご夫妻に供養の仕方を説明し、家で丁重に実施して下さるようお願いしました。
一週間後、三宅さんから電話がかかってきました。供養は指示通りに済ませ、そのあと蛇霊の御霊代と例の蛇石とを清らかな川に流し終えたとの連絡でした。
そして奥さんの千代子さんの身体に大きな効験が現れたという大きな喜びの報せをもたらして頂きました。千代子さんが長年苦しんで来た手の痛みが全く奇跡的に消えてしまったというのです。寒い時、季節の変わり目には大変な痛みが走り一年中辛かった手が不思議に治ってしまったというのです。私はこのお話に応えて、「蛇霊が救ってくれたお礼をしてくれたんでしょう」と申し上げたのでした。
その後三宅さんの奥様千代子さんの妹さんから様子を伺いましたところ千代子さんは益々元気になり、手の心霊治療には心から喜んでおられるということでした。
三宅家の人々は、このことによって霊障の予告を未然に防ぐことができ、災厄の危険から脱したのでした。そして、千代子さんにみるように、過去の痛みからも解放されてしまったのです。
それから半年を経た12月の始め、千代子さんから一葉の葉書をいただきました。あれ以来手の痛みは治ってしまい、冬の寒さが訪れて来たのにまだ痛みは感ぜず、ベランダにおふとんを乾す楽しみが嬉しいとの文面でした。そして心ばかりの感謝の贈りものを送りましたとの由でした。
私は、千代子さんが受けた如く、その他の人々の上にも、プラスの救いが及ぶことを祈念せずに居られませんでした。
神通霊能者 笹本宗園著 「霊能開発の旅路」 より引用

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