解説 会長笹本宗道 正神新報第102号より引用
七大魔神が支配する魔神界(魔界、悪魔の世界、魔物の世界)に関わる教えは、正神崇敬会初代会長笹本宗園と私が正神界の神々から教えていただいた当会のオリジナルの教えです。
七大魔神の中で四番目に強い魔神が空魔です。
空魔は私たち人間の正邪、善悪の判断を狂わせて、何が正しくて何が間違いなのかを分からなくさせて不幸へと落とす魔神です。
空魔は六次元の仮凝身神界(かごりみ)の魔神界より、私たちを不幸へ落とそうと絶えず心の隙を狙っています。
また空魔は私たち人間の一人ひとりの魂の中にも大なり小なり潜んでいますから、私たちの心が穢れて曇っていたり、無理を重ねていたり、空魔憑りの人と縁を結ぶと厄介なことになります。
私たちの心が澄んで清らかであるならば、何が正しくて何が邪なのか、何が奇麗で何が汚いのか、何が誇らしくて何が恥しいことなのか、何が善くて何が悪いことなのかを敏感に感じることができます。
私たちの心が澄んで清らかかつ心境が高いならば、身辺で起こる出来事のそれぞれの事情ごとで、正神の御心に叶う正しい判断ができ、行動に結びつきます。
反対に私たちの心が濁っていたり、疲れすぎて正常な判断力を欠いていたり、世俗的な自我や欲に捕らわれていたり、心が弱くて自分に甘かったり、心境が低いと、何が正しくて何が間違っているのかの感覚が麻痺して判断がおぼつかなくなります。
心の隙を空魔に取られたら大変です!
魔神界に支配された我欲利己欲中心の悪人たちは、目的達成のために専門知識を悪用します。
法律の抜け道を利用して、人を陥れて奪い、泣かせて困らせて「自分たちさえよければいい。
騙される奴がバカなんだ」とせせら笑いをしています。
さもさも人当りがよくて調子が良すぎる族は、腹黒いことが多いですから、言葉と態度と現れた形有るものを慎重に観察して、時間をかけて判断する必要があります。
人間の心の隙を突いて判断を狂わせる魔神界と邪神界の罠は巧妙です。皆様が判断に迷う時にはどうぞご相談ください。
物事には善悪、正邪がありますが、正神界守護の神人は多様性を認め、寛容な心で生きることも忘れてはなりません。
この世で生きている人間の全員、生きていると思っていて実は生かされている人間の全員が、日々学びとカルマの果たしをしながら魂の修行を相対的にすすめている発展途上人であり、一つの物事で正解が複数あることも人生修行で珍しくはありません。
物事には善悪・正邪がございますが、観念でつきつめて考えると、善と悪の見境いがつかなくなってしまって訳が分からなくなってしまう人知の限界が、人間にはあります。
また、物事を人間の頭で論理的に推論していくと、善い事が悪いことになって、反対に悪い事が善い事という結論に至る矛盾が発生することもあります。パラドクスです。
白に限りなく近いグレーから黒に限りなく近いグレーまで清濁あいまみえるこの世の人間界の修行では、正神界の神々の御守護御導きと、魔神界邪神界の妨害抵抗の両方が総ての人にかかっています。
人類うちで正神界守護の善人が一割、その時々の感情と損得の都合で変化する日和見の中間の人が八割、魔神界邪神界支配の悪人が一割の割合で社会は構成されています。
生存競争のせめぎあいの中で、人生をよりよく生き抜いてこの世の修行を全うすることは甘くはありません。
心の隙を空魔に取られて落とされないように、心ある正神界の神人の皆様は気をひきしめて日々の御霊磨きに取り組んで、益々人世のお役に立っていただきたく存じます。
皆様の尊い慈悲の心、真心、向上心が※外魔と※内魔の妨害と抵抗に落とされないで、ご自身のため、ご家族のため、大切な人のため、世のため人のための力になり続けることを願って止みません。
※外魔とはご自身の外にいる魔神のことです。
※内魔とはご自身の心(魂)の中に潜んでいる魔神のことです。