千葉県「蛇霊憑依による奇病の男性の、霊能者の心霊療法による霊障解消例」 正神崇敬会 東京都、埼玉県、茨城県、神奈川県、柏市、我孫子市、大阪府、京都府、熊本県(実例166)

-本話は心霊相談(霊能相談)のご依頼者に正神崇敬会初代会長の笹本宗園が、霊能者として自身の霊能開発に取り組んで初期の頃の古典的な『霊術』を駆使しての事例紹介です。

いくつかの段階をへて『霊術』は、(あらゆる宗教の源流である)古神道の神々様から厚い守護(加護)を賜り、祈願お祓いの強力な浄化力を発揮する正神崇敬会独自の『神法』へと進化を果たしました。

笹本宗園の神の道の教えと『神法』を継承した神通霊能者の現会長の笹本宗道は、使い方によってはもろ刀の剣にもなりかねないそれを、強力なお祓い(浄霊除霊)の浄化力と安定性を両立して発揮し続けられる『宇宙神道の神法』へと昇化させて、悩み相談・心霊相談・病気平癒・運命の改善強化・心願成就の取次ぎに参られる皆様の改善・解消・解決を目的として神に奉職いたしております-

 

 

かつて私の所でお祓い浄霊の心霊治療で霊障を解消したK市に住む竹中佳代さん(仮名・39歳)が高校二年生の長男・良夫君(仮名・16歳)を伴って再び尋ねてこられたのは、秋の気配も徐々に深まりつつあった土曜日の午後でした。
良夫君は、さきにお母さんのお祓い浄霊の霊障治療の時にもたびたび付き添って来ていたので、私とも顔見知り、というよりもっと親密な間柄になっていました。
その日のお母さんは玄関を入るなり、「先生こんにちわ。前にもいろいろとお世話になって……。今日は倅のことでお願いしたいことがありまして」とおっしゃいます。「まあ、お上がり下さい。どういうことかゆっくりお話を伺いましょう」と二人を部屋に招じ入れました。良夫君はしきりに照れて頭をかいたり身体を動かしたりして、昔とは大分調子が違っていました。
お母さんがまず口を切りました。「いえね先生、前には私の方が余りにも大変だったものですから、この子のことは何も申し上げないでいたんです。けれども身体の具合が前から色々と変だったんです。学校にも行ってはいるんですが休むことも多く、学校にいる時にも時折具合が悪くなって迎えにゆくことがあるんです」
「そうだったんですか、それはちっとも知りませんでした。その辺のことをもっと詳しく聞かせて下さい」
「うちの子は、先生もご存じのように気立てのやさしい子で親の口から言うのも変ですが本当に親思いのいい子なんです。別に悪さもせず真面目にやっているのにどうしてよくない事が降りかかってくるんでしょうね」と痛恨の表情。
「うちの子は中学時代からバレーボール選手で活躍し、高校に入ってからも一年生の時には上級生をも凌ぐ活躍をしました。それが今年になってから急に病人になってしまったのです。二月頃から足首が痛みだし好きなバレーボールもできなくなりました。お医者さんにもあちらこちらと診て貰いましたが医学上は何ともないというのです。また今年の四月からは胸、喉が息苦しくなって倒れるような発作が時々起こるのです。一見するとテンカンのようなのですがそうではないといわれます。方々医者めぐりをしたあげく、国立K病院で詳しく調べていただいたところ、若手の優秀な先生がようやく病名をつけてくれました。<過呼吸症候群>という病名だそうです。症状の原因も不明です。治療方法も未だ判らないし直接利く薬もないと言うんです。発作が起こるとただ寝ているだけ。せいぜい鎮静剤ぐらいしか頼れません。発作は暫く休んでいれば次第にやんではきますが、発作時には死ぬんじゃないかと思うくらい七転八倒の苦しみです。こんな発作がいつどこで起こるか判りませんので、本人も親も、たえず不安におびえています。国立病院の先生のお話では、なんでも酸素を吸いすぎる病気で、今のところ治しようがないと言われます。こう言っては何ですが、先生これも何かの霊障ではないでしょうか。若し霊障であれば神様と霊能者の先生のお力をおかりして何とか助けて頂けないものでしょうか。よろしくお願いします。」
私はお母さんの話を食い入るように聞きメモをとります。何ともワケの判らぬ病気があるものだなと頭をひねりました。そしてこれはどうみても霊障だと思わざるを得ませんでした。
良夫君を正座、瞑目、合掌させて霊査に入りました。ものの十五分もたたないうちに、良夫君の身体が左右に動揺を開始。更に観察を続けると首から上は身体と反対側に揺れます。ゆらゆら、ゆらゆらと。この動作を見ていると蛇の蛇行する様相に似ています。ハハァー、長虫さんだなと直感が走りました。「良夫君に憑いている御霊さん、あなたは蛇の姿をしていますね」そう問いかけます。すると私の傍でわが子の顔をじっと覗き込んでいたお母さんの口から、「そうです」という応答がありました。
ここで少し註釈を述べますと、このお母さんは前の神霊治療(心霊治療)による霊障解消の時に、すっかり浄霊ができたために霊能が開発され霊媒の機能ができていたのです。普通のお母さんが余りそうなってはいけないと考え、今まで霊媒として用いないで、むしろ抑制するよう注意を与えておいた次第でした。私の所にはこういう人が現在十余名ほどおります。
さて本筋に戻りますが、図らずも子供さんの憑依霊に問いかけた応答がお母さんの口をかりてとび出したわけです。今回はこの線でゆこうと考え、霊査を続けました。
「御霊さんは何時から良夫君に憑いていましたか」 「子供の頃からずっといました」 「何か怨みでもあるのですか」 「そうです」 「良夫君の足首や呼吸困難の発作を起こしたのはあなたですか」 「わたしがやった。痛めてやった。思い知らせてやった」 「あなたは良夫君から害を加えられたのですか」 「いやこの子からではない」 「では誰にいじめられたのですか」 「前の代だ。いやその前からの関係だ」
これはおかしい。元々からの蛇にしては少しおかしい。私は一瞬考え込みました。
「あなたは元々からの蛇なのですか。それとも人であったものが死後に蛇化したのではないですか。どちらですか」
「私は今は蛇だ。元は人間だ」
それ以後の対話は省略いたします。何故ならばこのあと個人的な怨恨話が延々と続き、その怨念が厳しくもうら悲しい物語に終始したからです。
「さて、あなたは随分長い間、人を怨み続けてきましたね。その思いも解りますが、そのようなことを続けていてはお互いに救われませんね。まずあなたの苦しみを浄めて楽にしてあげましょう。そしてあなたが望むなら良夫君の家であなたの供養をして差し上げましょう。今までのことはお互いに水に流そうではないですか」と語りかけました。
「そうして貰えるなら許しましょう。私を楽にしてください」こうして一時間余りの霊査対話で基本的な話がついたのです。
和解の基本線がでれば効果は早いものです。良夫君を横にして背面、表面と頭から足の先までお祓い浄霊の施術を行ないました。特に憑依巣のある胸と足首は入念にお祓い浄霊治療しました。胸喉部の浄めの際には目のしばたきが激しく、せき込みが生じました。しかしそれも程なく終息し鎮静しました。足首の時には足の指先をしきりに動かして喜びを与えている様相が感じられました。二時間近いお祓い浄霊治療のあと、私は良夫君を起こして休息させました。其の後に天空霊神より神授の秘法「長虫霊障解除」法を施法いたしたのです。蛇霊は用意した御霊代に喜び勇んで入ったことは申すまでもありません。良夫君の身体から手を通して、蛇は徐々に御霊代の中へ蛇行しながら入ってゆきました。この時良夫君の目から、蛇霊の流す二筋の熱涙がほとばしり出ておりました。
「さあさあ 入れよ入れよ あなたのための あなたの御霊代へ 供養は七日 清らかな流れへあなたを送る」私は歌う如く、語る如く、この蛇霊の幸わせを心から祈ったのでした。今はもう敵もなく味方もない。愛憎も怨恨もふり捨ててすべてが和解します。人も蛇も己も彼もない、許しと祈りあいの境地が開けます。この時点で良夫君の一家は、また大きく前進したのでした。
蛇霊の一週間供養も終わり霊能者としての私の役目は完結しました。供養の終わった日、良夫君のお母さんが来訪されて素晴らしい報告をされました。良夫君の生活と健康は二日後から一変した由です。かつて健全であった時よりも早起きになり、五時起床、六時に学校へ出発、駅までの自転車利用をやめて徒歩、学校での態度も立派になり担任の先生から喜びの電話がお宅あてにあった由。足首の痛みは即日に消失し、胸のむかつきも消え去ってしまったとのことでした。心の中にも身体の中にも、そして生活の中にも大きな奇跡が起こったのです。

神通霊能者 笹本宗園著 「霊能開発の旅路」 より引用

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